「自分の好きな仕事だけ一日中やっていていい日」というのをつくりました。
順番にその機会がやってきます。
国家試験にうかって4月からは看護師になる予定のAさんは、
ポータブル便器をきれいに洗って、
患者さんを誘ってテラスの掃除をして、
ついでにひとりで喫煙所近くの窓拭きをしてぴかぴかに磨きました。
テラスの掃除をしながら患者さんたちの思いをいっぱい聞きました。
これから何をしたいか、何がすきなのか、
普段聴けない声を聴きました。
窓越しに見た風景は忘れられません。
実は患者さんたちが私たちをよーく見ていることも知りました。
お掃除っていったってね、
看護師には看護師のお掃除があるのよ。
きれいにするっていうことだけじゃない、伝えられること、伝わることがあるの。
見えないものも見えてくるの。
それにね、うれしそうに働いている人を眺めているのはみんなうれしくなるのよ。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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