今日の院内研修会ではベットから患者さんを移す技術を習いました。
職員が難しい大変だという患者さんのところで試してみてくれました。
どうやって小さな力で大きな力を生み出すかという技術は、
持っている自然の動きを利用する事と、
ベクトルの法則やトルクの法則を使う事や、
介護される人と介護する人が一体になることなのですが、
一番大切な事はこの人に身を任せても大丈夫という
安心感を差し出す事ができるかどうかなのです。
今日の研修は係りの人にお任せでのぞきにいけなかったけど、
「あの笑顔で、あんな風に声をかけられたら、患者さんは動いてみたくなちゃいますよね」
という感想をきいて、うれしくなりました。
自分が構えたように相手は構える。
こんな簡単な事から始めれば難問が解決しちゃうんですけどね。
自分の方が構えているから相手が構えているに過ぎないっていうことは
なかなか気がつかないんですよね。
そう、私達が構えると、患者さんが構えます。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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