新しく入った職員が、自分達の紹介をかねた茶話会を計画した。
司会は患者サンにお願いし、フルート演奏やヒゲダンス、マジックを新しい職員たちが披露した。
2時間近くの間、老人病棟の100人近い患者さんが、サービス精神あふれる輪の中にいた。
車椅子の患者さんが立ちあがって手をたたき、大きな声で「ありがとう」。
汗びっしょりで皆の前で踊ってまわる彼らを見たら誰だって心地よい。
オリエンテーションのとき
「精神科の患者さんにどうせすればいいのか自身がありません」と言った。
「なにかしてあげようと思わない事。
まずは自分と言う人間の馬鹿さ加減をしっかりと見てもらうこと。
患者さんに教えてもらう事。
それだけでいいのよ」
また明日も会いたいねって言われるようになるわ。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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