昼間は誰かと話をしているのが仕事なので、夕方から書類と格闘する。
机の上に並べた書類にうんざりとしていると、
「加納さん、今話してもいいですか」と、
新入職員たちが顔を出した。
今年福祉系学校を卒業した若い男性たちは、看護助手として採用された。
彼らの将来についての相談だ。
オムツ交換も何もしたことがない。
はじめて人の便を見たときショックで、もう続けられないと思ったという。
でも、一週間たち、オムツを交換を終えた時、ニコッとした目に出会った。
「僕は、もう、感動してゾクゾクしちゃいました」
夕方の1時間の彼らとの会話は、1週間の疲れを吹き飛ばしてくれた。
今感じた事を大切に、たくさん揺れて、自分らしさをつくっていってね。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
0コメント