スローこそは賢者なり!なんて言ってたにもかかわらず、
翌日はなんだかせかせかとして、廊下を行ったり来たりしていたんです。
「なんだか、忙しそうだね。手伝うことあったら言ってね」って患者さんに声を掛けられた。
「うん。今はいいわ。今度お願いするかもしれないけど、ありがとう」
やりたいことは次々に出てくるんですけどね。
みんな、ひとりじゃやれないことばかりなんですよ。
それに私の仕事はみんながしたいことができるように力を貸すのが仕事ですしね。
せかせかすると、みんなの仕事が見えなくなりますよね。
職員がせかせかすると、患者さんの生活は見えなくなるのと一緒。
今年はね、ささいなことを見なおしてみたいんです。
誰もが取るに足らないことだと思いつつも、気にかかることを見なおしてみたいんです。
些細なことの中に重要なことがたくさん入っている気がするんです。
そして、重要だと思いこんでいたことはさほどのことではないような気がするんです。
立ち止まって見なおしてみたいんです。
ほんの一言、声を掛けられ、ちょっと立ち止まれました。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科専門病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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