病院の玄関からはいると、右側がデイケアセンター、左側が外来。
突き当たりの中庭に面した喫煙所は、溜まり場である。
デイケアメンバーも、外来患者も、入院患者も、
病院の裏にある援護寮の寮生もなんとなく集まってくる溜まり場。
そこに行けば誰かに会える溜まり場では、
朝や夜のメンバーと昼間のメンバーはちょと違う。
そこを通る時、おはよう、こんにちわ、さよならと声をかける。
ただ、毎日あいさつをしているだけの人も、
毎日挨拶するうちに、なんだかなんとなく打ち解けてきて、
あいさつの仕方にも情が入る。
病院のそこここで、おはよう、こんにちわ、ごくろうさんが聞こえる。
声をかけて通りすぎてから、おはようの声が聞こえる時もある。
そんなときは、もう一度後ろを振り返って、
大きな声でまたおはようということにしてる。
あいさつして答えてくれるのうれしいもんね。
仕事帰り、駅の改札口で退院したひとに会った。
ぽんと肩をたたかれ、バイバイと手をふった。バイバイ、またね。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科専門病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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