【2003年1月24日】きっぱり

お菓子とジュースをもって二人の患者さんと学生が私の部屋を訪ねてきました。
ちょっと待っててもらって、その後おしゃべり。
私にとっても、ちょっとほっとする時間です。
「このごろおちつかないんだ。」
「どういうのが落ち着くって言うの?」
「編み物ができたり、テレビがみていられることかな。」
「どのくらいできれば、落ち着いていたっていうの?」
「30分集中できればいいんだ」
「じゃあ、声に出していって言ってみよう。
2月になったら、編み物が30分できるようになる。
2月になったらテレビが30分見られるようになる、って、きっぱりというのよ。」
「・・2月になったら、編み物が30分できるようになる。
2月になったらテレビが30分見られるようになる。・・これでいいの?」
「そう、なりたいとか言うのじゃなくて、なる!っていうのよ。
心で思うだけじゃなくて、声に出すのよ」
「それだけ?」
「そう!きっぱりとね。声に出してね。2月になれば落ち着くわ。」
私、いつもこの方法で、いろいろなことができるようになったのよ。
ホントよ。 

※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。

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