【2002年12月21日】みんなで一緒に

今日は恒例のクリスマス会。
体育館は50人ものケラケラと笑う吹奏楽部の生徒たちと300人近くの患者さんであふれました。
演奏が始まるとAさんはふらふらと指揮者の横にならんで一緒に手を振って指揮をとっていました。
曲が終わって指揮者があいさつすると一緒にあいさつする姿がなんともいじらしかったです。
飛び出ていこうとするAさんを一瞬とめようとした婦長が、あとで私にこういいました。
「一瞬Aさんをうたがった自分が恥ずかしい」
 体育館にこれなかった患者さんのために、
病院中をラッパ(トロンボーンだったかしら?)を吹きながら練り歩いてもらいました。
なにしろ8病棟もあるので、最後の病棟ではもうヘロヘロ~~!
演奏した高校生の何人かがお昼休みに看護部長室を訪ね、進学の相談にきました。
部長にのせられてウキウキ~!!
午後の最後はダンス。
皆で一緒に踊りだす前に高校生たちはもう客席で総立ちで踊りだしてしまいました。
もっともっとみんなで一緒に踊りたかったよ~!!!
今年の秋は手話クラブの患者さんたちが高校の文化祭に行って、

合同で演奏と手話を披露しました。
だから、今日クリスマス会にくるのがとても楽しみだったのです。
昨日の夜遅くまで、カラフル帽子つくりしていたんですって。
大会会長のB先生も、わざわざデズニーランドにミッキーのサンタ帽子を会に出かけました。
恒例の手品をするC先生は、身近な新聞紙とコップと水でできる手品をおしえてくれました。

私は横でチャイナドレスをきてお手伝いをしました。
でも、魔法の新聞紙から色水がでてくる方法は見破れませんでした。
この日を裏方でコツコツとつくりあげていったスタッフたち。
裏方が裏方に徹したプロの心意気みせてもらいました。
ありがとう!!!!

※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。

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