中庭の芝を刈り、テントを張り、万国旗を飾り、
患者さんとスタッフで何日もかかって準備した運動会。
のびのびと走りまわっている姿、
一生懸命に係りの仕事に取り組んでいる姿、
笑いながら楽しんでいる姿。
Aさんは、
芝生に座っている院長の横にニコニコと寄り添っていました。
Bさんは、
末期ガンで黄疸が出ていますが、
パン食い競争に出たいというので点滴が終わってから、車椅子で参加。
パンをゲットしてすぐ食べちゃいました。
Cさんは、
去年の運動会では中庭に出てもすぐ帰りたいといって、
保護室にこもっていました。
今日は病棟のみんなとずっと一緒にいて、競技にも出ました。
おとうさんと並んで院長にあいさつにきてくれました。
「ヤーレンソーランソーラン」
と職員に混じって大勢で踊った姿はビシッときまっていて、
また皆の底力を見せてもらいました。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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