今年最後の一大イベントが終わった。
みんなよくやった。
どの係りの患者さんも、スタッフも。
いっしょに歌ったり、踊ったりした患者さんもスタッフも。
昼食のお盆を持ったまま立ちすくんでいた患者さんは、
カラオケになると滑らかに歌を歌った。
そわそわとしてしまう患者さんが、じっと歌をきき、拍手を送っていた。
痴呆病棟の患者さんたちの歌詞を書いたお習字の垂れ幕はみごとだった。
すらすらと書いてくれたそうだが、
カタカナで書くビリーブとかフーチャーとかは
何のことやらわからないので苦労したんだって。
照明係りの患者さんたちは、ずっと休まずスポットライトをあててくれていた。
聖書朗読も、キャンドルサービスも、トナカイとサンタクロースも
みんな練習以上にかっこよかったよ。
高校生の吹奏楽部の演奏と患者さんのコーラスと手話は
その日始めて一緒にやったんだけど、息があってて、涙が出てきちゃった。
みんなで一緒にパラパラもオッハーも、ワルツもジルバもわいわいと踊りまくったね。
演奏も、ダンスもすごくうまかった。
ごみ係は一生懸命ごみを集め、接待係はていねいにご挨拶した。
みんなすごい力があった。
みんなすごくいい顔していた。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科専門病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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