先週のことでした。
10人の患者さんたちが成田山に出かけました。
迷子が一人出て、職員は探し回りました。
結局夜になって見つかって、皆でホッとしたのですが、
その時の様子を話してくれました。
いえ、迷子の様子ではなくて、
病棟で待っている患者さんの様子なんですが、
皆心配なんですけどじっとしていて、
就寝時間前に迷子さんが職員と一緒に到着すると、
病棟の中からみんなが出てきて、あたりがふわっとしたのだそうです。
心配で沈んでいた気持ちが、ふわっと出てきて、
そこらじゅうでふわふわしているのが肌で感じたんだそうです。
気持ちってほんとにその辺に浮かぶんですよね。
出て行く気持ちも、入ってくる気持ちも、
浮かんでいる気持ちも、肌から出入りするんですよね。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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