【2003年4月25日】今も現役

70歳を過ぎたAさんは助産婦。
隣の病棟の婦長は、Aさんにこうささやきました。
「Aさんはこの病院にいてどんな役にたちたいか分かったわ!」
「そんな、もう私は役立ちませんよ」
「あら、Aさんはうちの病院の看護婦たちを、
立派な後輩として育てたいって思っているんじゃないですか」
「そりゃそうよ」
「部屋に入るときは、失礼しますって言っているでしょうか?」
「まだまだね」
「患者さんをチャン付けで呼んでいませんか」
「それはもう少しね」
「ポータブル便器は・・・」
「あっ、それは皆さんがんばって、よく観察していますよ」
「そうですか、これからも温かく見守ってスタッフを育てていただけますか」
「もちろんよ」
「じゃあ、病棟目標の中間評価にも参加していただいて・・」
「ええ、いいわよ。私ノート買いましたから、鉛筆貸していただけます?」
私からもよろしくお願いします。

※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。

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