【2001年7月28日】一番ユリ

今日は病院の建つ部落を一軒ずつまわって、
盆踊りのご案内とうちわを配ってきました。
どの家にも色とりどりの庭の花夏色で迎えてくれました。
病院の職員寮の1階の隅に保育所があります。
夏の盛りになると、この小さなブランコと砂場の庭に、
真っ白なユリの花がいっぱい咲きます。
まだかなあと待っていたら、
保母さんが「一番ユリ」のつぼみを一本持ってきてくれました。
保母さんがみっちゃんと手をつないであるいていると、
看護士と手をつないでゆっくりお散歩のAさんに会ったそうです。
彼が「いくつ?」ときくと、
みっちゃんは指を一本たてて「ひとつ」をしました。
今度は「いくつ?」とAさんにきくと、
指を3本たてて「みっつ」といいました。
手をつないでもらってお散歩中は、3歳になります。
こども達を連れて歩いていると、
患者さんのいい顔にいっぱい出会えるんですって。
白いユリが次々に花開き、
盆踊りのお客さんを迎えられるといいです。 


※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。

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