病棟を歩いていると患者さんが手を振ってくれたり、
声をかけてくれたりするので私はいつも幸せになります。
機能訓練室にいったら、Aさんが今年入った作業療法士の若い男性と歩いています。
「あらお久しぶり。私今この方とお話していたのよ。素敵でしょ」
「ほんとに。惚れちゃいますね」
「あら、女は惚れちゃだめよ。惚れて弱みを見せちゃだめ。おとこに惚れさせなきゃ。」
「でも、好きだといわれたらうれしいでしょ」
「だめだめ、喜ばせたらつけあがる。
あんたなんかっていうと、ますます向こうはそのきになるのよ」
そんな話が聴けるのが楽しい。
今日病棟を案内した看護学生は「患者さんの楽しみ」について研究したいんですって。
「楽しみ」ってなんなのかよーく見ていって考えていってください。
※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。
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