【2001年4月2日】ウキウキ

今日は新入職員のオリエンテーション。

患者さんも職員もなんだかウキウキしていたのは、
私がウキウキしていたせいでしょか。

2日間のオリエンテーションの初日は、
まずからだで感じてみることからはじめてもらいました。
病院周辺の部落を1時間の散策で紹介し、
まず自然にふれました。

春があちこちに来ていて、天神様や神社、
あぜ道の花や庭の木、縄でつくった蛇の魔よけ、
何もかもが新鮮に見えて、良くきたねといっているようでした。

患者さんは病棟に入院しているのではなくて
この自然の中に暮らしているということを
職員に肌で感じてほしかったんです。
気持ちのいいこと知っている人が、
またその気持ちを分かち合いたいと思ってくれます。

午後は新入職員を患者さんへの紹介するために
病院中を練り歩きました。
「よろしくお願いします」
と皆で頭をさげたあと、
自分で一人一人患者さんのところへいって挨拶をしました。

「なんか分からない事があったら教えてやるから何でもいってくれ」

「すいません、今日は何がわからないかがわからないもんで」

「そうかい、それじゃあ、分からない事がわかったらいつでもきいてくれ」

「ありがとうございます」

やっぱり今日は皆がウキウキしていました。

いつもと違った人達がいっぺんに来たので、
これはおもてなしのウキウキですね。

※本記事は、20年以上前(2000年11月~2004年4月)千葉県内の某精神科病院に看護部長として勤めていた頃、ナースサポートKKに掲載していたブログ『あっけらかん病院看護日誌』のアーカイブです。

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